石膏ボード製品におけるアスベストの含有について

9ｍｍ厚化粧石膏ボード（製品名、防火材料認定番号　不明）



塗材の下にアスベスト含有紙があります。紙に対して約40重量％の含有で判定は容易です。石膏ボード製品全体に対して約1～1.5重量％の含有となります。



アスベスト含有石膏ボード製品は昭和45年～昭和61年までに製造されたものであり、この期間に製造された石膏ボード製品の1％弱で一般住宅にはほとんど使用されていません。

アスベスト含有石膏ボード製品は厚みと石膏ボード製品の裏面に表示されている製品名と防火材料認定番号判別することができます。



 

12ｍｍ厚化粧石膏ボード　昭和57年製造（製品名、防火材料認定番号　対象外）

紙部にわずかに含有。意図してアスベストを使用しているのではないため含有率はそれぞれです。石膏ボード製品全体に対しては0.1重量％以下です。おそらく紙の製造過程での混入が原因だと思われます。



分析機関では採取された検体中に含有しているかを分析するため、同じ建物の同じ石膏ボード製品で1階ではアスベスト検出、2階では検出されないなどといった結果が出てしまうこともあり得ます。

アスベスト含有石膏ボード製品対象外の製品からアスベストが検出された場合、0.1％重量％以下なのでアスベスト含有建材として扱わないでも良いのですが工事の際には十分に注意して行っていただきたいと思います。